想定外の時のメンタルケアまとめ
2020.04.15 カテゴリー: ( ブログ )
≪味方をお届けし隊≫はじめました。
皆さん、こんにちは。
ブログをご覧くださるあなたと、あなたの大切な方はお元気でいらっしゃいますか?
いつもありがとうございます。
大人の発達障がい当事者&コーチング講師の和声です。
今、当初の世界中の予想を覆して長期化の様子を見せている新型コロナ。
『こんな風になるなんて想像もしていなかった』
『先が見えない』『不安…』
『対応に終われて大変…』
『環境の激変についていけない…』
こんなお声をよくお聞きします。
今日は、最近ちょうど、相談業務のオンライン化について分析している和声から、皆さまへ想定外の時のメンタルケアをアドバイスしたいと思います。
①素直な感情を感じ切る
まずは、聞き分けのいい前向き(だけの)大人にならずに、子供たちと同じように素直に落ち込んだり、ガッカリしたり、不安になってみましょう。
☆ポイントは感じることに集中する!
自分だけでは頭の『こうあるべき』思考に引っ張られやすいので、
・紙に書き出して言語化&視覚化
・人と話してみる( 否定しないで気持ちを聴いてくれる人)
こんな方法がオススメです。
②視野を広げる質問をする
充分に感情を感じきったら、視点を切り替えて、視野を広げてみましょう。
とはいえ、プラスとマイナスの感情を人はいったり来たりするのが自然なことなので、①のステップを踏むことで、切り替えやすくなります。
☆ポイントは、肯定的な質問!
『とはいえ、この状況のいいところ
(与えられているもの、失っていないもの、チャンス)は何だろう?』
『今もできることは何だろう?』
『今しか出来ないことは何だろう?』
『以前だったらできなかったことは、何だろう?』
『もし、未来おじいちゃんおばあちゃんになったとしたら…孫たちに
このコロナショック時代はどんな風に人生の役に立ったよ、と教えてあげますか?』
③ささやかに行動、地道に行動
気付きも大切ですが、行動に移してみることで、トライ&エラーで成長し、続けることで習慣となりひいては人生を変えていくことができます。
☆ポイントは、ささやかさ。
今からできるくらいのささやかさ。
完璧な計画は必要ありません。小さくささやかな行動にすればするほど、 今から始められます。やってみてうまくいかなかったら、違う方法を試せばよいだけ!
例えば、私が始めたのは…
勝手に≪味方をお届けし隊≫
まず、変化に弱い私は今回、スケジュール変更の大波に飲み込まれ鬱に。寝たきりになりながら罪悪感は手放してただただ感情を感じきりました。
その後、家族のような人達に電話で話をきいてもらうことで徐々に回復。その頃には変更にも少しずつ慣れてきた頃。
そしていよいよ!
問いかけたのは、
『このコロナショックでやってきた、今まであり得なかった≪国民1億総引きこもり時代≫には、何が必要だろうか?』
2011年 震災後に、わずかな回数でしたがマッサージとお話相手のボランティアに行かせて頂いたことがあります。
それから、東海地震も必ずあるだろう…と自分が被災したり緊急事態の時にはどうありたいか、何ができるのかをずっと考えていました。
私が見つけた答えは
『味方』が必要。『味方』を届けたい。でした。
それは、長期化の辛さに一人じゃない『安心感』を届けること。
それは、見えない先の不安に『希望』を届けること。
それは、どんな時も一緒に生きていられる喜びを味わうことに繋がっています。
今、私にできることとして、勝手に≪味方をお届けし隊≫をささやかに始めています。
地元の個人事業のお肉屋さんや、いつもお世話になっているcafeの方に、食料品や持ちかえり弁当を買う際に≪ほんの一言≫心の栄養になる労いと心からの感謝を添えます。
『お休みできなくて大変ですよね…
でもこうしていつも通り空いていてくれることが何より安心します。』
『私達の生活をこうして支えてくれてありがとう。無くてはならない大事なお店だから…一緒に乗りきりましょうね!』
『美味しいごはんをありがとう。助かります。どうぞお元気でいてください。また来ますね!』
皆が耐えているときだから、
皆で踏ん張っているときだから。
知り合いの医療関係者の方々へ
いつもの馴染みのお店の人へ
一生懸命子ども達を守ってくれている保育・学校関係の方々へ
高齢化社会の日本を支えてくれている福祉関係者の方々へ
日本中の流通を支え、生活を支え続けてくださっているドライバーさん、物流センター、スーパーの方々へ
そして、
おうちから出られず不安なママ・パパ・子どもたちへ
しばらく連絡していない、あの人へも…
あなたの周りに今日も生きていてくれる、大切なあの人へ、
照れてしまうけれど、、普段は言えないけれど、、こんな時だからこそ、
ほんのささやかな≪愛情の一言≫
一緒に届けてみませんか?
だからこそ
2020.03.12 カテゴリー: ( ブログ )
≪病気は才能≫という本をご存じですか?
皆さん、こんにちは。
いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。
大人の発達障がい当事者&コーチング講師の和声です。
先日、勉強してきたおのころ心平先生の講座で、
「風邪も自分をいろいろ調整できる、
よいチャンスらしいです♪」
といっていて、
現在世界的流行となった新型コロナウィルスによる新型肺炎にも独自の視点からの興味深いお話を聞きました。
<おのころ先生のブログはこちら>
https://ameblo.jp/onocoroshinpei/entry-12581404431.html
病気は才能と聞いたとき目から鱗が出る思いでした。
自分の場合は、発達障害(ADHD)や2次障害の双極性障害やPTSDなど、複数のメンタルの病気と一緒に生きていますが、
「もし私の病気が才能だとしたら、どんな才能なんだろう?」
そう問いかけた時、短期メモリーが弱かったり、覚えられなかったり、すぐになんでも忘れちゃうような自分にコンプレックスと弱さを感じていたけれど、最近不思議と「よく覚えてるね!」と言ってもらうことが重なりました。
きっと、覚えられなかったんじゃなくて、人と覚えるところが違ったんだ。
皆がさっと覚えたり、忘れちゃわないことは覚えられないけれど、
皆が忘れちゃうようなこと、覚えないようなことは、ずーーっと覚えていたり、忘れててもちゃんと思い出せるのかもしれない。
そんな他の多くの人とは違う普通になれなかった私だけの特別な才能あふれる病気という名の才能。
「もし私の病気が本当に才能だとしたら、その才能は誰のどんな幸せを作るのことが出来るのだろう?」
ある、ない、も
いい、わるい、も
いろいろあっていい。
病気も才能だとするならば、今人類にとって新型コロナウィルスによる閉塞感もパンデミックもどんな未来のチャンスになるのだろう?
今回の政府からの休校・自粛要請で失われた時間や日々は、どんな恵みになるだろう?
そう問いかけながら、学校や仕事、イベントなどがなくなった今だからこそ、外出もままならない今しかできない事をやってみたいなと思います。
このブログを読んでくださっているあなたと、あなたの大切な方々が安心して健やかな日々を送れることを心から祈っています。
大切な人がパニックになった時の対応まとめ
2020.02.13 カテゴリー: ( ブログ )
大切な人がパニック状態のときは、周りも焦りがちですよね。
皆さん、こんにちは。
いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます。
大人の発達障がい当事者&コーチング講師の和声です。
最近、何人かの方からご自身がパニック状態になったお話や、ご家族のパニック状態でご心配される方などからご相談が続いていました。
そこで和声なりのパニック対応を改めてまとめてみました。
もしよろしければご参考までにどうぞ。
まず、パニック状態の時は本人だけでなく周りも焦りがちになります。
しかし、どんな様子だったか?を記憶や記録(何分間、何回、何をしてた、言っていたなど)することができると、病状の変化をつかむことに役立ったり、早め早めに対応していけることが増えていきます。
その為にも自分も本人も落ち着けるようなコミュニケーションが重要です。
ポイントは≪意志疎通≫を目的としないこと。
赤ちゃんとのコミュニケーションのように≪意志疎通≫ではなく≪感情共有≫を目的に≪安心感≫をゴールに、言葉ではなく声。
『笑顔でどんなあなたもここにいていいよ、一緒に家族がいるよ、大丈夫だよ。』≪大丈夫だよ≫という安心感を伝えるには?でいきましょう。
〇泣いている、会話ができない状態
↓
おそらく、十分にしてくださっていると思いますが、否定せずにそのまま受け止めて聞いてあげてください。
その時も、真偽よりも≪感情≫にフォーカスしてあげてください。
感情は、共に感じてくれる人がいると感じきりやすく、消化して落ち着きやすくなります。一人で消化できない感情は残って最終的に爆発するか身体の不調などになりやすいです。
〇否定せずに聞く時のポイントは、
≪聴く自分が潰れない聴き方≫を大事にすること!
サポートする側(ご家族や支援者さんなど)の自己犠牲は、誰もハッピーになりません。本人を守るためにも、まず自分を守らなければなりません。
(そんな時に連絡できる先や相手を、作っておくためにも、『実はこういう事情なんだ』と身近に理解してくれそうな人から、少しずつ話していけたらいいですね)
【否定しない聴き方】
①いい・悪いの評価(ジャッジ)をしない
②淡々と一旦、受けとめる
共感はしすぎず、淡々と一旦(はじめに一度)はそのまま受け止めてみる。
共感しすぎない、のは共感を大事にしつつどれくらいか、というとピアノでいう白と黒の鍵盤のように、半音重なるけど、半音は違う、という感じです。
(ここは、実際に私の講座で学んで頂けると分かりやすいです)
台詞としては、
『あー、今、◯◯(名前)にとっては、
~~なんだね(~~と思うんだね)。』
解説します。
①あー、
…受け止めきれない非現実的なことや理不尽な話・状況も、一旦自分が受け止めための、あー、です。大事なのです。
②今、
…今はそうなんだねという意味を含めることで、聴く側の自分にも、本人にもこれから変化する意識を持たせます。今はこの状態なだけで必ず変化はするけれど、目の前にある時には、永遠に続きそうなあの何とも言えない疲弊、絶望、混乱にどっぷりしがちなので、心理的に切り離してみるためにも、『今は』とつけることで、楽になります。
また、パニックなど緊急対応までならなくても、自分と価値観など大きく違う方とお話する時にも有効です。
③◯◯にとっては、
…◯◯にとっては、と名前をいれることで自分自身と違う考え方や理解できないことも聴きやすくなり、出来ないことをどうにかしようと頑張るより、ただただ聴くことに集中しやすくなります。
名前を呼ばれることで、相手にとっても自分の考えや感じていることを、整理しやすく受け止めやすくなります。
④~~なんだね(と思うんだね)
~~に、相手の言った言葉を≪変えずに≫そのまま入れて(単語でいいので)オウム返しをします。
自分の言った言葉をそのまま繰り返されることで、この人は聴いてくれているという安心感を感じさせてあげられます。
私はお医者さんではないので、治療方法はお伝え出来ませんが、1当事者として無数のパニックを経験しながら対応してもらった時の良かったこと、今自分が支援者として対応してることを書いてみました。
ご家族含めて疲れすぎずに落ち着くにはどうしたら良いか?に重点を置いて整理してみました。
だれかの心へほんの少しでも、寄り添えますように。